溶接機を買取依頼するために知っておきたい定格使用率

溶接機を業者に買取依頼する際に、あらかじめ知っておきたい溶接機の選び方、定格使用率のチェック方法について詳しくご紹介します。

溶接機の定格使用率とは

溶接機の定格使用率とは、定格出力電流で、10分間連続して使うことができる、おおよその時間をパーセンテイジで表したものです。たとえば定格使用率が20パーセントの製品であれば、定格出力電流で約2分間続けて使える、という意味です。

定格使用率より長い時間使おうとしても、製品はオーバーヒートの防止のため、出力を停止し、一定時間使えない状態となります。

基本的には10分を単位としているので、定格使用率が20パーセントの場合は、2分連続して使った後、8分間使えなくなると考えることができます。

ただ、使っている電流が、定格出力連流より小さい場合には、連続して使える時間が長くなります。この場合は許容使用率と呼ばれています。

買取査定時の定格使用率の選び方

定格使用率は、作業を中断しないといけないため、作業効率に大きく影響します。用途や作業をする時間などを考慮して、自分に合った定格使用率の製品を選ぶようにしましょう。

業務として使用する場合には定格使用率が高い、もしくは電源調節機能が付いている製品を選ぶようにします。

家庭用の溶接機の定格使用率が20パーセントのものが多いです。趣味で家具や金属の加工をするのであれば、20パーセントでも問題ないといえます。

溶接機買取の時に知っておきたい半自動溶接機の利点とは

溶接機を業者に買取ってもらうために査定を受ける際、溶接機の種類についても知っておきましょう。作業効率が高いため人気となっている半自動溶接機の仕組みやメリットを知っておきましょう。

半自動溶接機とは?

アーク溶接機の中でも、半自動溶接機は使い勝手の良さから、買取査定でも人気が高い製品と言えます。

半自動溶接機は、トーチで溶接したい金属を溶かすことで、2つの部品同士を接合するので、基本的にはアーク溶接とメカニズムは同じです。

炭酸ガスを使って溶接を行う半自動溶接機は、CO2溶接とも呼ばれます。溶接棒ではなく、溶接ワイヤーが機械の本体部分に収められていて、トーチの先から、自動的にワイヤーが出てきます。

アーク溶接機のように、作業の途中で溶接棒を交換する必要がありません。溶接する部分にスパッタと呼ばれる金属が付着するため、削り取る作業が必要です。炭酸ガスではなく、不活性ガスを使用した半自動溶接機は、MIG溶接と呼ばれています。

半自動溶接機のメリット

半自動溶接機は、片手でもスムーズに溶接機を使うことができますので、溶接個所が多い作業でも、効率よく進めていくことが可能となっています。初心者でも使いやすいことから、業務用の他、家庭用の半自動溶接機も多く販売されています。

溶接機の買取査定の際に知っておきたい電圧の種類とは

溶接機の買取のために査定してもらう場合、溶接機の種類も知っておきたいものです。溶接機の電圧の違いや、溶接をする場合に、そろえておきたいグッズについても解説していきます。今後の参考にしてみてください。

溶溶接機の選び方

溶接機の買取を依頼する際、電圧にも注意は必要です。溶接機は100Vと200Vの2種類の電圧があります。出力が高いのは200Vで、その分熱を上げやすく、金属が溶けやすくなりますので、加工した時の完成度が高くなります。

加工したい金属の厚みが6ミリ程度であれば、200Vが必要だとされています。200Vは、出力が高い分、通常の家庭の電源では使用できないことが多いです。家庭用で選ぶ場合には、電圧に注意する必要があります。

溶接する際の注意点

溶接をする際には、紫外線が発生します。紫外線は目に悪影響を及ぼすため、直接見てしまうと痛めてしまうおそれがあります。

溶接をするときには、専用の遮光溶接面や、ヘルメットを準備する必要があります。すべての作業の際に、サングラスも必要です。火花が飛び散ることもありますので、燃えにくいエプロンや皮の手袋も必需品と言えます。